
福岡を拠点に模試を運営する株式会社フクト様。長年、中学生と保護者の双方に信頼されてきた企業が、今回初めて「パラパラ漫画ムービー」と「X(旧Twitter)キャンペーン」を組み合わせたマーケティングに挑戦しました。アトムストーリーが伴走しながらパラパラ漫画ムービー制作とXのプレゼントキャンペーンの運用を行った取り組みについて伺いました。
― 今回のパラパラ漫画ムービーで伝えたかったことを教えてください。
作田様:模試を受けるのは中学生ですが、申し込みや費用を決めるのは保護者の方です。そこで「フクトの安心感」を物語として伝える必要がありました。単なる受験勧誘ではなく「子どもの未来につながる経験」として受け止めてもらうことが大切でした。

株式会社フクト
総務部 主任
作田様

― 完成したパラパラ漫画ムービーをご覧になって、率直な感想を教えてください。
作田様:本当に驚きました。会議では要望を断片的に伝えていただけでしたが、出来上がった作品はストーリーが自然につながり、動画として心に入ってきました。
坂本様:これまで社内ではアニメーションCMが主流でしたが、今回のムービーはまったく違う表現でした。感情に訴えかけ、見る人に「自分ごと」として考えてもらえる映像になっていました。
― Xキャンペーンとしての手応えはいかがでしたか。
坂本様:フォロワー数が大幅に増え、県外の方からも「こんな模試があるんだ」という声が届きました。これまで届かなかった層に認知を広げることができたのは大きな成果です。
作田様:特に印象的だったのは「保護者から子どもへ思いがつながっていく」というコメントでした。狙い通りの反応があり、不安が自信に変わりました。
― 今回の取り組みを通して、広報のあり方についてどのように感じていますか。
坂本様:これまでの広報はテレビや新聞が中心でしたが、今はテレビを見ない家庭や新聞をとらない家庭も多い。SNSを軸としたプロモーションは欠かせないものだと感じました。今回のキャンペーンはその基盤をつくる取り組みになりました。
― パラパラ漫画ムービーを選んだ理由を教えてください。
作田様:教育に漫画を取り入れることには最初抵抗がありました。でもサンプルを見て「顔の描写やテイストを選べる」と分かり、想像していた“漫画”とは違うと安心できました。さらに「絵で感情に訴えることができる」という点に共感し、会議でも賛同が得られました。感情を動かすことができる。それがこの手法の強みだと思います。
― 社内外での反応はいかがでしたか。
作田様:社内でも「想像以上に伝わる」「分かりやすい」と好評でした。言葉では伝えきれないメッセージが自然に届いたと実感しました。
坂本様:これまでのCMやポスターに慣れていた分、新しい表現手法として強い印象を与えることができました。
― 制作段階で不安はありませんでしたか。
作田様:セリフがないので伝わるか不安でした。でも実際多くの共感コメントが届き、きちんと理解されていると分かりました。これはパラパラ漫画ムービーならではの力だと思います。
― 今後の展望について教えてください。
作田様:今回は母親視点で制作しましたが、今後は父親バージョンや低学年向けなど、さまざまな切り口で展開できると思います。
坂本様:進級や新学期のタイミングは模試参加を広げるチャンスです。受験シーズンや春先に合わせて新しい作品を展開できれば、さらに認知を広げられると考えています。

今回のプロジェクトを通じて改めて感じたのは、パラパラ漫画ムービーとSNSは非常に相性が良いということです。物語を通じて「共感」を生み、それがユーザー同士のコミュニケーションへと発展していきます。今回のXキャンペーンでも、単なる数値的な成果だけでなく、コメントを通じて共感やコミュニティが“可視化”されることの大切さを再認識できました。
アトムストーリーは、動画制作だけでなく、SNSの運用設計を含めた伴走支援を強みとしています。単発的な制作ではなく、クライアント様のサービスの魅力がユーザーに正しく届き、共感が広がる仕組みを一緒に設計していくこと。それが私たちの役割です。
今回のフクト様の取り組みは、マーケティング分野におけるブランディングと発信の新しい形を示しました。今後も、クライアント様のサービスの魅力を発信するサポートを続け、共感を成果につなげるマーケティングを共に作っていきたいと考えています。