TOPPANエッジ株式会社様

TOPPANエッジ株式会社
左から松浦様、廣瀬様、進様、清水様

 

TOPPANエッジ様では、女性特有の温度リズム(低温期・高温期の周期的な変化)を計測するサービス「わたしの温度Ⓡ」を活用した企業向け研修プログラム「わたし新発見プログラムⓇ」を通じて、女性の健康課題への理解を深める取り組みを行っています。

「わたし新発見プログラムⓇ」をさらに企業の健康経営推進ご担当者に知っていただく一環として、パラパラ漫画ムービーを活用されました。

制作過程では、見る人の誤解を招かないための“配慮”だけでなく、色づけによる印象変化など、より伝わりやすくするための工夫が重ねられました。

今回は制作の背景、完成後の反応、今後の展望について伺いました。

センシティブなテーマでも、嫌な気持ちにさせない表現を

― なぜ今回パラパラ漫画ムービーを選ばれましたか?

廣瀬様:企業の健康経営を推進する部門の方に「わたし新発見プログラムⓇ」を知っていただく方法を検討しており、短くて印象に残る動画がマッチするのではと考えました。

企業の健康推進ご担当者は健康管理意識が高い方が多いのですが、女性社員が自身の温度リズムを把握することの大切さについてご存知でない方もいらっしゃると思います。そこで、分かりやすく伝わりやすいパラパラ漫画ムービーを選びました。

清水様:以前、別案件でパラパラ漫画を作成したことがありますが、そのときに“センシティブな内容こそパラパラ漫画が有効”という手応えがありました。絵の力によって、相手を嫌な気持ちにさせずに、伝えたいことの核心を届けることができる。今回のテーマにも最適だと考えました。

パラパラ漫画ムービーの1コマ

進様:今回制作した動画は、一人の女性が「わたし新発見プログラムⓇ」に出会い、「わたしの温度Ⓡ」で自身の温度リズムを把握する習慣ができたことでご自身の生活がよりよくなるというストーリーで、約2分弱の長さとしました。

パラパラ漫画ムービーという感覚的に心に響く表現にすることで、まず目にとめてもらい、最後までしっかり見てもらえることを期待しました。

“見る”ことで腑に落ちる――理解が一気に進む

― 動画で特に伝えたかったことは?

廣瀬様:資料だけでは、わかった気になって終わる、核心が伝わらないということがあります。

お客様へのご提案時に、パラパラ漫画ムービー→続けてプログラムの説明という順にすることで、『そういうことだったのか』と実感を伴って理解を進めていただけるようになった、と感じます。

清水様:他企業へのご提案時において、男性であったり、女性でも生理痛が辛くない方がご担当者の場合、「わたし新発見プログラムⓇ」の必要性が特に伝わりにくかったり、実感していただきにくかったりする場面を経験しました。

そういった場面においても、ご提案資料やご利用者アンケートの結果の数値だけでは届きにくい価値が、映像というコンテンツの力で直感的そして感情にも伝えられる。数字以上の“納得”を生むことを重視しました。

制作過程で見えてきた“配慮”と表現の工夫

― 制作中に印象的だったことは?

廣瀬様:初期案に含まれていた“誤解を招きかねない表現”を大きく見直しました。映像はインパクトが大きい分、月経の影響で集中力が下がってしまう場面を描く際も、『女性=ミスが多い』というような偏った認識につながらないよう、社内でも精査しました。

アトムストーリーさんの提案が早く、対応もスムーズでした。

清水様:これまでの制作物は、自分の頭の中で完成イメージを固めて依頼してきましたが、多様な視点から意見を重ねていく中で、作品が磨かれていくプロセスが面白かったです。

パラパラ漫画ムービーの1コマ

進様:色(ワンポイントカラー)が入ったことで、雰囲気やビフォー/アフターの切り替えも格段に良くなりました。

完成後に生まれた反応――共感が広がる瞬間

― 作ってみての感想や社内外の反応はいかがでしたか?

廣瀬様:チーム内で『ぐっと来た』『感動した』『何度も見た』という声が複数あがりました。

男性メンバーからも“うるっとした”という感想が届きました!
女性メンバーからは、共感の声が多く届きました。
一方開発メンバーからは、自分たちの取り組みが形になったことへの感慨深さを感じるコメントが寄せられました。

※新人2名の松浦様、進様。現在、社内の女性従業員向けの「わたしの温度Ⓡ」拡販推進プロジェクトにもメイン担当者として参画。

清水様:色が入ったことで最後に盛り上がりを見せることができたと思います。

制作後の手応えと今後の展望

― 今回の制作における満足度や、今後の課題を教えてください。

パラパラ漫画ムービーの1コマ

清水様:今回の動画において、2分弱で“核”はしっかり伝えられました。

欲を言えば、より深掘りした5分版も作りたい…!

ただ、長くすると視聴完走率が落ちるので、シリーズ化で段階的に届けるのが現実的だと感じています。

廣瀬様:まずは直感的に良さが伝わる状態になったと思います。

今後は実運用のフィードバックを集め、改善を重ねたいです。

松浦様:これから様々な用途で活用していきたいです。
展示会など“流し見されがち”な場面でも、パラパラ漫画ムービーという個性的な形態の動画であることで、目に留めてもらえるのではないかと思っています。
社内イントラやYouTubeでの共有に加え、広告にも活用したりと、活用の幅が広がっています。

 

――この度は貴重なお話、ありがとうございました。

TOPPANエッジ様の動画はこちらのURLからご覧になれます。


(取材日2025年10月14日)

 

【編集後記】

センシティブなテーマを、どうすれば自然に“伝えられる”のか。
そんな問いを胸に、表現のトーンや見せ方を丁寧に検討しながら進めたプロジェクトでした。

TOPPANエッジ様とは、表現の仕方や色づけの印象など、細やかな部分まで意見を重ね、“違和感なく伝わるかたち”を一緒に模索していきました。

制作を通して感じたのは、伝えるだけでなく“共感を生むこと”の大切さです。
見る人が自分ごととして受け取れるように——。

そのための「配慮」と「工夫」を、皆様と共有しながら形にできたことを嬉しく思います。

真摯に向き合い、温かい対話を重ねてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
今後も“伝わる”を越えて、“心に残る”表現を追求していきたいと思います。

 

(小川/ストーリープランナー)

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