株式会社DREAM ON様

株式会社DREAM ON
代表取締役社長 CEO 赤塚元気様(右)
人事教育 コンサル部 部長 鵜飼希美様(左)

株式会社DREAM ONは、愛知県や東京・横浜に15店舗を経営する飲食事業を中心に、飲食コンサルティングや飲食プロデュース、デザイン事業などを多角的に展開している企業です。現社長・赤塚元気様は、創業者であるお祖父様、現会長でもあるお父様から「社長」のバトンを受け継いだ3代目。2023年に創業60周年の節目を迎えられました。
今回、60周年記念パーティーで会社の歴史を振り返った「メモリアル映像」を上映するため、当社のパラパラ漫画ムービーをご使用いただきました。

思いつきから、ほぼ一日で怒涛のプロジェクトがスタート?!

――自社でも映像制作を手掛けられていますが、アトムストーリーにパラパラ漫画ムービーを依頼されたきっかけを教えていただけますか?

赤塚様 会社の60周年記念パーティーで上映する映像のことで鵜飼から「パラパラ漫画ムービーを入れてみたい」と相談を受けた時に、私が「入れてみたらいいんじゃない」と軽く返答したのがきっかけと言えるかもしれませんね。

鵜飼様 パーティーは毎年開催しているのですが、今年(2023年)は節目の60周年記念パーティーとして開催するため、いつもとは違った趣向を凝らして、出席されたみなさまの記憶に深く残るものにしたいと考えていました。
パラパラ漫画ムービーと言えば、真っ先に鉄拳さんの作品をイメージされる方も多いと思いますが、私も鉄拳さんの親子を描いた感動系の作品が好きでよく見ていました。それもあって、思いつきみたいな感じで社長に相談したところ、快く背中を押していただけて(笑)
その日のうちにウェブを検索して、アトムストーリーさんを見つけ、すぐに問い合わせました。そこから完成までは、あっという間でしたね(笑)


制作担当者として、企画から制作までの実務に奔走された鵜飼様

――1月にご相談を受けて、3月に納品いたしましたので、企画から完成まで短期間でしたが、3月末開催だったパーティーでの上映にも間に合い、お役に立ててよかったです。

親子3代、「社長」というバトンをつなぐストーリーの根幹にある想いとは?

――今回、パラパラ漫画ムービーでどんなことを伝えたかったのでしょうか?

赤塚様 いくつかありますが、一番伝えたかったのは、「ここまでバトンをつなげてきてくれた人がいるんだよ」ということですね。今はどちらかというと成功している会社というイメージを持たれていると思いますが、「過去にはこんな苦労があったんだよ」「私たちの前に会社をここまで育ててくれた先代や先輩の方々がいたんだよ」という歴史を知ってほしい気持ちがありました。

鵜飼様 最近の従業員は先代や先々代の社長時代のことをほとんど知らないので、当社が異業種からスタートしたことや社名変更といった歴史についても、今回のパラパラ漫画ムービーを見て初めて知ったと思います。

――完成したパラパラ漫画ムービーでは、赤塚様のお父様である先代社長(現・会長)のストーリーを詳しく描かれていましたが、はじめからそのような構想だったのでしょうか?

鵜飼様 全体的な構成についてはある程度イメージがありましたが、どのエピソードを深掘りするかについては確固とした構想があったわけではありません。でも、内容を煮詰めていく中で、先代社長にフォーカスを当てていく流れになりましたね。

――そこにはどんな想いが込められていたのでしょうか?

赤塚様 父への感謝ですね。
当社の理念の1つでもあるのですが、従業員には「お父さん、お母さん、私を産んでくれてありがとう」という親への感謝について、いつも話しています。そういう意味では、私自身も日頃から親への感謝の気持ちを大切にしているのですが、今回のパラパラ漫画ムービーを制作していく過程で、改めてそのことを実感したと言いますか。親への感謝というテーマは絶対に外せないと思いました。

――赤塚様にとって、先代社長でもあるお父様はどんな存在ですか?

赤塚様 人生における師匠、恩人と言いますか、もう絶対的な1番の存在ですね。

鵜飼様 そばで見ていても、お父様に対する尊敬度が親子関係を超えているのを肌で感じます!


先代・社長でもあるお父様への想いを熱く言葉にされる赤塚様

「会社の歴史」を共有することで、新たな「バトン」を未来へつなぐ

――60周年記念パーティーでの反響はどうでしたか?

鵜飼様 鑑賞しながら涙をこぼしている従業員も多かったですし、パーティーに出席されたOBの方々からも「パラパラ漫画ムービーがよかった」と賛辞の声をたくさんいただきました。

赤塚様 私は裏方の仕事が忙しく、会場内でゆっくり上映を楽しんだり、出席された方の反応を落ち着いて観察したりすることはできなかったのですが、後で聞いた話では、父もパラパラ漫画ムービーを見ながらすごく感動の涙を流していたそうです。

鵜飼様 上映後にお父様がスピーチされた時も、瞳を濡らされ、パラパラ漫画ムービーでお祝いをしてもらって「すごく嬉しかった」とコメントされていました。

     
パーティーで上映されたパラパラ漫画ムービー(右写真)を観て、目頭を押さえられるお父様の赤塚社長のお父様(左写真)

――従業員の方には、どんな反応を期待されていましたか?

鵜飼様 「会社の歴史を知って、もっとこの会社のことを好きになってもらいたい」という気持ちがあったので、パラパラ漫画ムービーに感動して泣いている従業員の姿を見て、作ってよかったと思いました。

赤塚様 今回のパラパラ漫画ムービーでは、私の祖父から親子3代でバトンをつなぐストーリーでしたが、今後はこのバトンを社員にも分けていきたいと考えています。
私が受けたバトンを小さくして、色々な社員に振り分けていくイメージですね。そのために、社員の中から30人の社長を作ることを目標に掲げて、様々な取り組みを行なっているところです。
社長業は楽しいから、ぜひみんなにその楽しさを味わってほしいというのが、その理由です。今はまだ4社くらいしか分社化できていませんが、目標を達成したいですね。その意味でも、パラパラ漫画ムービーを通して従業員みんなと当社の歴史を共有する機会を持てたことは、とても有意義だったと感じています。

期待と不安、どちらも大きかった?!

――パラパラ漫画ムービーを制作するに当たり、アトムストーリーへの期待と不安はどちらが大きかったですか?

鵜飼様 依頼前は、期待が大きかったです。「どんな風に出来上がるのか、楽しみだなー」とワクワクしていましたね。でも、打ち合わせしていく中で、不安が頭をもたげてきて困りました。60年にわたる会社の歴史を短い時間の中に凝縮しないといけないけど、果たして伝えたいことを時間内で表現できるのか、収められるのか、と心配になって(笑)

――制作中はずっと大変さを感じてらっしゃいましたか?

鵜飼様 スケジュール面や写真などのデータを用意する作業については、大変さは感じませんでした。
でも、「これ以降は修正できませんよ」という大詰めの段階では大きなプレッシャーでピリピリしていました。パーティーで上映するという絶対的な締め切りが存在していたので、やむを得ないところではあったのですが、「もうこれ以上、修正できないんだ。もう少し時間が欲しかったな」って(笑)

――今回は比較的短い制作日程でしたので、その節はご協力いただき、本当にありがとうございました。
ちなみに、制作の進め方で「ここはよかった」「ここは困った」などのご意見があれば、教えてください。

鵜飼様 制作を進める上で、特にやりにくさはありませんでした。逆に、最初の打ち合わせの時に打ち合わせ日程や進め方のルールなどを全て決めてスタートするやり方とか、細かく何度もやり取りしながらお互いの認識のギャップを埋めていくところなどは、すごく勉強になりました。アトムストーリーさんとの仕事で学んだことを、さっそく社内の業務でも取り入れています(笑)

贈られた人は、きっと嬉しい!

――出来上がったパラパラ漫画ムービーを初めて見られた時はどう感じられましたか?

赤塚様 すごく、いいねと思いました。

鵜飼様 とてもよかったです。言葉がないことで、逆に観る側の想像をかき立てるというか、ストーリーに自分を投影しやすくなっているというか、パラパラ漫画ムービーだからこそできた表現だなと感じました。

――お気に入りのシーンがあれば、教えていただけますか?

鵜飼様  現社長の赤塚にバトンが渡って、従業員のみんなが出てくるシーンですね。振り返ると、先代と先々代のお二人が道の真ん中に立って、ニコニコとその様子を遠くから見守っていらっしゃるところも大好きです。

  
お気に入りのシーンとして挙がったラストシーン
(左:赤塚社長と現在の従業員のみなさま。右:赤塚社長と現在の従業員を見守るお父様とお祖父様)

――私たちにとっても、写真を見ながらお一人お一人を作り込んでいったので、思い入れが強いシーンです。パーティーでの上映が終了しましたが、今後このパラパラ漫画ムービーを活用される予定はありますか?

赤塚様 中途社員が入った時などに、会社の歴史を知る機会を作りたいと思っているので、このパラパラ漫画ムービーを見てもらうのもいいなと考えています。

鵜飼様 準備が整えば、SNSやホームページにもアップしたいと思っています。今回の60周年記念パーティーには、FCのオーナー様や取引先のみなさまからも参加したいとご要望をいただいたのですが、会場の都合で参加していただけなかった方が相当数いらっしゃるので、パラパラ漫画ムービーだけでもお届けしたいと考えているところです。

――今回パラパラ漫画ムービーを作って、感じたこと、気づいたことはありますか?

赤塚様 会社の歴史を振り返るための、とてもいいきっかけになったと思います。

鵜飼様 短い上映時間の中に重要な出来事や核となるテーマを過不足なく収めていかなければならなかったので、「大事なポイントは何か?」ということをかなり突き詰めて考えさせられました。おかげで「あれも大切、これも大切。でも、より大事なポイントはコレだ!」と、自分でも改めて気づけたことは貴重な体験になりました。

――最後に、改めてパラパラ漫画ムービーの制作を振り返られた感想をお聞かせください!

鵜飼様 パラパラ漫画ムービーを贈られた人はきっと嬉しいと思うので、誰か大切な人の記念日に、その人の歴史を作品にして贈るのは素敵ですよね。個人的には、自分の両親にも贈りたいなと思いました!

赤塚様 今回の作品がとてもよかったので、機会があればまたパラパラ漫画ムービーで何か作りたいですね。

――この度は貴重なお話、ありがとうございました。

株式会社DREAM ON様の動画はこちらからご覧になれます。

(取材日2023年6月7日)

【編集後記】
赤塚様と鵜飼様が終始、笑顔でお話をされている姿を見て、お仕事を楽しみながらも本気で取り組まれていることが感じられ、自分もそうなりたいなとすごく刺激をもらいました。親への感謝の気持ちを大切にする社風からも、従業員のことを本当に大事に考えていることが伝わってきましたし、赤塚様が「親子3代で受け継いだバトンを、今度は社員へつないでいきたい」とおっしゃっていたのが印象的でした。
DREAM ON様のオフィスへ伺った時に、従業員のみなさまが笑顔であいさつしてくださったことも素敵だなと感じました!
(梅樹/営業)

お気に入りのシーンとして挙げていただいた「お父様・お祖父様が立っているシーン」は、私にとっても非常に思い入れのあるシーンです。通常、時系列に沿って長い歴史を描く場合、前半に出てきた人物が最後に登場する例はほとんどないのですが、この作品のラストシーンではお父様・お祖父様をなんとしても再度登場させようと思いました。制作前のヒアリングで、赤塚様から「これまでの会社の歴史を知らない社員がほとんど。過去の苦労があって今の会社があることを伝えたい」と伺い、「この会社を継続できたのはお祖父様やお父様のおかげ」という想いを強く表現したいと考えたからです。
イベント当日、赤塚様のお父様が作品を見て涙を流していたと伺って、改めて「制作に携われてよかった」と心から思いました。そして、「今後(グループ会社の)社長をもっと増やしていきたい」という赤塚様の言葉を聞いて、DREAM ON様のこれからの成長や変化にワクワクが止まりません!
(瀧/ストーリープランナー)

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